コーディネーションとは

ago_jfc2010-12-12

11月13日に名古屋グランパスのトップチームのフィジカルコーチである喜熨斗さんの講習を受けて、いままでの胸の奥につかえていたような悩みが解消されました。さて、簡単に言うとコーディネーションスキルとは何か。「自分のやりたい動きができる能力。」ということです。すべての動きの基本となります。
『変換、方向付け、定位』限られた時間とスペースにおけるプレーヤーの正しいポジション取り。与えられた環境下で認知して、身体の位置を変えたり修正する。
『反応』合図やゲームの状況に素早く反応する能力。単に正しい技術で行うのではなく、早く行う。
『識別、連結』身体から得た様々な状況への対処法を身につける。チームの動きの一部として個人技術の実行→正しい重心移動を知る。
『バランス』動きの中での維持。1v1やフェイントなどからバランスをとり戻す。テクニカルな動きで獲得した早いフットワーク。
『リズム』リズミカルな動き。スピードとゆっくりの変化。ドリブル、フェイント。
この5つがコーディネーションを作り上げる要素として挙げられます。
〜第5回グランパスコーチンセミナー2010資料抜粋
喜熨斗さんとの意見交換会の中でとても興味深い話がありました。各年代で獲得すべき身体の動きを獲得することが重要。「幼少年代であれば、それは親の責任であるだろうし、育成年代であればそれはコーチの責任であろう。」例えば、私立小学校受験の試験に『片足で立って、バランスをとる』などという項目があるようです。これは、この年代で獲得すべき身体能力だそうです。保護者がどんな遊びをさせているのかを観ています。この能力というのは、小学生年代が一番伸びるのですが、大人になっても獲得できる能力です。次回の室内練習は、保護者の方々にも開放します。ぜひ、体験してみてください。

喜熨斗勝史さんプロフィール抜粋
Jリーグのトップチームフィジカルコーチ歴任。04年三浦カズ選手のパーソナルコーチ。05年横浜FCを一部昇格。08年からグランパスのトップチームフィジカルコーチを務めています。08年から、グランパスの快進撃を支え、今年J1優勝に貢献されています。