JA共済大会について〜次につながる予感〜

2戦全敗で、予選初日敗退でした。保護者の皆様、送迎応援並びにチームのテントなどの準備ありがとうございました。本来ならば、スタッフがすべきことなので、本当に申し訳なく思います。すみませんでした。
さて、結果だけをみれば、2戦とも完敗です。しかし、そんなに悲観的には思っておりません。1戦目と2戦目では、全く違うチームに変貌を遂げた気がしました。もちろん、相手チームが異なるので、一概には判断できないのですが。でも、明らかに変わったものがあります。

あるひとりの選手が、チームを変えてくれました。大事なものを思い出させてくれました。彼は、特別にテクニックやキックに優れた選手ではありません。練習では、そこまで頭角を現すことはありません。しかし、彼が試合の中で見せてくれたのは、『あきらめない気持ち』でした。どんな強いキックされたボールにも逃げない。ハイボールにも、頭で喰らいつく。体がボールの勢いに負けて飛ばされても、彼は何度も飛びつく。最後まで、ボールを追いかけるその姿は、みんなを動かしました。1戦目、ワンサイドゲームで、攻めることもできずに終わってしまいました。点差が離れ、気持ちが下を向いていく選手たちの中にあって、ひとりだけボールを追いかけてくれました。彼は、どれだけ点差が離れても、最後までゲームを諦めていなかったと思います。

2試合目が始まる前に、彼のプレーについてみんなに伝えました。彼の姿に心打たれた選手たち。あきらかに表情が違いました。みんなで、獲った1点。決してきれいじゃなかったけれど、この得点は、きっと次につながっていくと思います。

1試合目と2試合目、同じ敗戦ですが、みんなの表情は全然違う選手の顔でした。一番大切なのは『試合に勝つ』ことではなくて。2試合目の彼らは、自分の持っている力を出し切って、『思いっきりサッカーを楽しんだ』表情をしていました。負けても、彼らの目は輝いていました。このチームは、間違いなく伸びると思います。選手ひとりひとりの潜在能力は可能性を秘めています。いいチームに変貌していくそのための意味ある2敗だったと思います。

『試合に勝つ』ことが、『目標』ですが『目的』ではありません。本当の敵は、相手チームではなくて、自分のなかにある『弱い自分』に克つことです。みんなのために自分ががんばることができるのか?チームワークは、掛け算で。ひとりの選手が2人分頑張れば、チーム力は2倍に。しかし、自分に負けて逃げる選手がいたら、どれだけみんなが頑張ってもゼロを掛ければ、チーム力はゼロになる。サッカーがうまくなりたいならば、弱い自分に克つことから!『結果』よりも『成果』を大事にしたいと思います。